【アンケート調査結果】「不登校の不安を解消したもの」とは!?
子どもの自己肯定感の低下、子どもの将来、学習の遅れ…。そんな不安を解消したのは「話を聞いてくれる大人の存在」だった。
2021年12月28日〜2022年1月28日、夢中教室WOW!では不登校の子を持つご家庭を対象にアンケート調査を実施したので、その結果についてご報告させていただきます。
子どもが不登校になったとき、どのような悩みを抱え、どうやって軽減できたのかを調査し、計60名の方にお答えいただきました。
改めてこの場をお借りしてこのアンケートにご協力いただいた皆さまにお礼申し上げます。
■プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000289.000021621.html
調査の背景と内容
2020年以降の新型コロナウイルスの流行とそれに伴う新たな生活様式の影響などにより、不登校を選択する子どもの数は増えています。
文部科学省は、2021年10月に不登校の小中学生は全国で19.6万人超と過去最高となり、数・割合ともに増加傾向であるとの調査結果を公表しています。
(参照元:文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)
不登校専門のオンライン家庭教師「夢中教室WOW!」は、不登校の子を持つご家庭を対象にアンケート調査を実施し、その結果を公表しました。
主な調査内容
・子どもが不登校となり不安に思ったこと
・その不安を解消したもの・事
・不安を解消するものとはどう出会ったか
調査は、「夢中教室WOW!」のSNSを通じて募集し、お子さまの不登校経験を持つ保護者60名が回答しました。(調査期間:2021年12月28日〜2022年1月28日)
調査結果
1.不登校で不安に感じたこと
約7割が「お子さまの自己肯定感の低下」と回答。
次いで、「子どもの将来」「学習の遅れ」といずれも6割を超える方が回答しています。
2.不登校の不安を解消、軽減したもの
そんな不安を解消、軽減したものとして、最も多かったのが「子どもの話を聞いてくれる大人・友人の存在」であり、46.7%の方が回答しています。
次いで、約3割の方が「子どもの自信を取りもどせる体験」と回答しました。
一方、およそ2割の方は「まだ不安を解消できるものと出会えていない」と回答しています。
3.不安を解消、軽減したものとの出会い
対象との出会いは、インターネット検索が最も多く、半数が回答。
SNSで出会ったという回答も3割を超えました。
またソーシャルワーカーや行政機関、知人や友人を介してといった回答も得られました。
4.不登校の子を持つ方へのメッセージ(抜粋)
同じ不登校の子を持つ保護者の方へのメッセージ(任意回答)には、お子さんとの接し方や視点の変え方といった具体的なアドバイスを多数いただくことができました。
「つい焦ってあれこれしてしまいたくなるけれど、子供の気持ちを分かることに専念して見守ること、楽しいことを見つけること、親は親の人生や日常を手放さないこと。」
「地方での子育ては、文化が合わないことで詰んだと思っていました。今は、オンラインの選択肢ができた事で、相談する先が驚くほど増えたと思います。あった場所を探しをしようと思えるようになりました。」
「学校に行くことをゴールにしてしまうと親子ともに辛くなってしまうなら、いったんその気持ちから離れてみることをお勧めします。むしろ、わが子の得意なところや好きなことをとことんやらせてみる機会と捉えてみてほしいです。親としては勇気のいることですが、子どものためならと、そのくらいぶっ飛んでみたらうまくいくようになりました。」
※ そのほかのメッセージは、こちらのブログに全て掲載しています。

(参考)回答者属性
アンケート調査の総評
話を聞いてくれる大人の存在が、子どもの自信を取り戻す
今回のアンケート調査を通して、お子さんが不登校になったとき誰しもが不安や苦悩を抱えていることが改めて分かりました。
不登校は誰しもに起こりうることでありながら、当事者になるまではなかなか自分ごとになりにくいものです。だからこそとても葛藤されたり辛い思いをされている方々も今日本にたくさんいることだと思います。
アンケート結果にもあるように、不登校の問題の本質は、学校に通えなくなること以上に、子どもが自信を失い、自分自身への価値を感じれなくなってしまうことにあります。
そんな中でも、「”子どもの話を聞いてくれる大人や友人の存在”との出会いが保護者さんの不安を軽減・解消するきっかけになった」と考えている保護者さんたちが約半数いる、という調査結果は、保護者さんにとっての希望にもなるのではないでしょうか。
話を聞いてくれる大人や友人のような第三者と子どもとの間で信頼関係がうまれれば、徐々に子どもたちは自信を取り戻し、何かに取り組もうという気力に溢れていくようになるのです。
また、アンケートにもあるように、保護者さんが孤独になって自分を追い込んでしまいがちなので、同じような境遇にいて思いや大変さをシェアできる人たちとつながり、保護者さん自身が笑顔でいれるような時間を作ることも大切なのかもしれません。
今まさにお子さまの不登校で出口が見えないトンネルにいるように感じてしまう保護者の方にとって、今回のアンケート調査が参考となり、少しでもトンネルの出口へのヒントとなりましたら嬉しい限りです。
私たち夢中教室WOW!は、不登校専門の「いい大人」と「好き」を通して自信を育むオンライン家庭教師です。
「今学校が合わなくても人生は生きるに値する面白さがある」と感じられるように、子どもたちの話を聞き寄り添える「いい大人」だけが在籍しています。
話を聞いてくれる大人との出会いを探されている方の一助となれたら嬉しいです。
-
【2023年・夏休み明け】子どもの行き渋り・不登校の調査への協力のお願い【保護者さま対象】
-
【9/11 Youtube Live 配信】夏休みの終わりにかけて、子どもが不安定になったら? 〜 夢中教室の幸せ探究ラボ #2
-
不登校の小学生におすすめの習い事は?昼間やオンラインはある?
-
9月・10月のオンラインゼミのお知らせ
-
【少人数ゼミ紹介】マイクラで学ぶ街づくり【定期開催】
-
【少人数ゼミ紹介】海外に住むってどんな感じ? 〜海外に住んでいる伴走先生に移住生活を聞いてみよう!〜
-
【少人数ゼミ紹介】こども哲学「せいぎってなんだろう?」正義の味方はなぐっていいの?
-
【少人数ゼミ紹介】好きなことや夏の思い出をGoogleスライドにまとめて紹介しよう!
-
【少人数ゼミ紹介】音楽好き集まれ!~作曲ってどうやるの?~
-
【少人数ゼミ紹介】あのゆるキャラにこんなテーマが!? 自分のキャラも作っちゃおう☆